アフリカで使われる言語は?

アフリカには複数の語族があります。

 

語族というのは、起源を同じくする同系統の言語という意味です。

 

例えばアフロ・アジア語族と呼ばれる語族があり、この語族には

 

-北アフリカ等で使われるアラビア語
-イスラエルで使われるヘブライ語
-マルタ共和国等で使われるマルタ語

 

などの言語が属しています。

 

これらの言語は種類は違っても、同じ起源から派生・発達して、それぞれの形になったとされているので、同じ語族でくくられているのです。

 

そしてアフリカに存在する語族は以下の通りです。

 

語族 使用国・地域 属する言語(アフリカ限定)
アフロ・アジア語族 北アフリカ、アフリカの角、サヘルの一部 アラビア語、ベルベル語、ハウサ語、アムハラ語、オロモ語など。
ナイル・サハラ語族 スーダン、チャド カヌリ語、ヌビア諸語、ディンカ語、マサイ語など。
ニジェール・コンゴ語族 アフリカ西部、中部、東部 ヨルバ語、イボ語、アカン語など。
コイサン諸語 ナミビア、ボツワナ、タンザニア ナマ語、ハヅァ語など。
オーストロネシア語族 マダガスカル マダガスカル語
インド・ヨーロッパ語族 アフリカ南端部 アフリカーンス語、英語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語など。

 

 

アフリカにおける公用語

アフリカ諸国の公用語は、かつての植民地支配の影響が強いです。その為各国の公用語を調べて見ると、伝統的な母国語だけでなく、旧宗主国の言語を採用している国が多いことがわかります。以下母国語以外で、旧宗主国の言語を公用語としている国を、色分けしてみました。

 

africa-language


<宗主国の言語を公用語としている国(主要3国のみ)>

 

こうして色分けしてみると、イギリスに支配されていた東側諸国には英語を話す国が多く、フランスに支配されていた西側諸国はフランス語を話す国が多いことが一目でわかります。

 

英語やフランス語といった話者人口の多い言語については、アフリカが国際社会で影響力を持つ上で重要視され、教育に力が入れられています。

 

その他の公用語

ヨーロッパの言語以外でも、国家レベルで公用語となっている言語は非常にたくさんあるので以下の表をご参照ください。

 

公用語 採用国
アラビア語 アルジェリア、エジプト、エリトリア、コモロ、スーダン、ジブチ、ソマリア 、チャド、チュニジア、モーリタニア、モロッコ、リビア
ベルベル語 モロッコ、アルジェリア
アムハラ語 エチオピア
ティグリニャ語: エリトリア
ソマリ語 ソマリア、ジブチ
ツワナ語 ボツワナ、南アフリカ共和国
スワヒリ語 タンザニア、ケニア、ウガンダ
コモロ語 コモロ
チェワ語 マラウイ、ザンビア
ルワンダ語 ルワンダ
ルンディ語 ブルンジ
サンゴ語 中央アフリカ共和国
スワジ語 スワジランド、南アフリカ共和国
マダガスカル語 マダガスカル
セーシェル・クレオール語 セーシェル
モーリシャス・クレオール語 モーリシャス
ソト語 レソト、南アフリカ共和国
アフリカーンス語、ズールー語、コサ語、南ンデベレ語、北ソト語、ツォンガ語、ヴェンダ語 南アフリカ共和国