アフリカでは雨が降らないの?

アフリカというと、常に乾燥していて、暑くて、水が滅茶苦茶貴重!みたいなイメージの人多いかもしれません。しかしアフリカといっても赤道を中心に南北に広がる広大な地域です。場所によって気候条件が違うので、雨がよく降る地域もあれば、1年通してほとんど降らない地域もあります。

 

 

地域ごとの降雨事情

北アフリカ(サハラ砂漠)

アフリカ大陸の三分の一はサハラ砂漠の領域です。サハラ砂漠は、北緯20度〜30度のハドレー循環による亜熱帯高圧帯に属し、一年中砂漠気候に支配されているので、1年通じて雨がほとんど降りません。

 

サハラ砂漠にも2500万人の人々が暮らしていますが、この人たちは、ナイル川のような外来河川から水を引いてくることで、生活に必要な水を得ています。

 

大陸中央部

アフリカでも赤道付近の大陸中央部は、高温多湿な熱帯雨林気候に属し、1年を通して雨がよく降ります。カカオやコーヒー豆、紅茶などの農作物が栽培され、世界に輸出されています。

 

南部アフリカ

大部分が乾燥ステップ気候で降水量少なめですが、南端部は地中海性気候なので雨もよく降ります。カラハリ砂漠がありますが、ここは年間250mm以上の降水量を記録しており植物も生い茂っています。

 

干ばつの問題

乾燥帯のアフリカでは干ばつが起こりやすく、一たび干ばつが起こると農作物が育たないのでたちまち食糧危機に陥ります。近年は人口急増と砂漠化進行の合わせ技により慢性的な飢餓状態にあり、主食となる穀物の補給は、大部分を輸入に頼っている状態です。