コモロの歴史概説

コモロはインド洋に位置する島国で、9世紀頃からアラブ商人によってイスラム教が導入され、スワヒリ文化が花開いた地域です。その後、16世紀から19世紀にかけて、マダガスカル人やアフリカ本土の人々が移住し、複雑な人々の混合が生じました。

 

19世紀後半、コモロはフランスの保護領となり、1912年にはフランスの植民地となりました。フランスの統治下では、スパイスであるイランイランの栽培が進み、重要な経済基盤の一つとなりました。
1975年、フランスから独立を達成しましたが、その後の政治状況は不安定で、クーデターや暗殺、内戦が続きました。さらに、マヨット島がフランス領として残ることを選択したため、フランス政府との間で領土問題も表出しています。

 

現在、コモロは政情の安定化と経済発展を目指していますが、貧困、教育、保健医療の問題など、依然として課題は多いです。その一方で、島国特有の美しい自然と独自の文化は魅力であり、観光業を基盤にした今後の成長も期待されるところです。

コモロの歴史年表

時期 出来事
6世紀頃 バントゥ人の移住が始まる。
11世紀頃 イスラム教が広まる。
16世紀〜19世紀 ポルトガル、イギリス、フランスの領有を経て、最終的にフランスが統治。
1975年7月6日 フランスから独立。アフメッド・アブドラが初代大統領に就任。
1975年〜1989年 アフメッド・アブドラの独裁政治が続く。
1989年 アフメッド・アブドラが暗殺され、サイード・モハメッド・ジョハールが大統領に就任。
1997年 アンジュアン島とモヘリ島がコモロからの独立を宣言。
2001年 新憲法を採択し、アンジュアン島とモヘリ島の反乱が終結。
2006年 アフメッド・アブドララハマン・ファミが大統領に選出。
2021年 アズリ・アショミが大統領に選出。