アフリカの中心に位置するカメルーンは、その多様性と包容性から「アフリカの縮図」とも称されます。特に、宗教的な面でもその多様性は顕著で、カメルーン人の信仰はキリスト教、イスラム教、伝統的なアフリカの宗教など、十人十色です。本記事では、そんなカメルーンの宗教事情について、信仰の特徴・割合・歴史などを中心に詳しく見ていきましょう。

主要な信仰とその割合

カメルーンの主要な信仰はキリスト教とイスラム教で、キリスト教徒は全人口の約70%を占め、そのうちローマカトリックが38.4%、プロテスタントが26.3%となっています。一方、イスラム教徒は全人口の約18%を占めています^[1]。また、伝統的なアフリカの宗教を信仰する人々も一定数存在しています。

宗教の特徴と影響

キリスト教とイスラム教はカメルーンの社会生活や文化に大きな影響を与えており、伝統的な土着信仰もまた、祭りや儀式、音楽など、カメルーンの文化に深く根ざしています。

宗教の歴史

キリスト教は19世紀の植民地時代、ヨーロッパからの宣教師により伝えられ、その後急速に広がりました。一方、イスラム教は早くも11世紀には北部の地域で確認されており、交易路を通じて広まりました。