コンゴ民主共和国の歴史概説

コンゴ民主共和国(旧ザイール)の歴史は多様な民族と文化が交錯する地域から始まりました。15世紀にはキングダム・オブ・コンゴと呼ばれる繁栄した王国が存在していました。

 

しかし、1885年のベルリン会議で、この地域はベルギーの国王レオポルド2世の私有地とされ、「コンゴ自由国」が設立されました。レオポルド2世の支配は非常に苛烈で、ゴムや象牙の採取のための強制労働は世界的な非難を浴びています。

 

そんな中、1908年にベルギー政府が統治を引き継ぎ、1960年に独立しましたが、独立後のコンゴは、軍事政権、クーデター、そして何十年にもわたる内戦という深刻な政治的混乱に見舞われました。

 

近年では、和平合意と民主化の試みが行われていますが、国内は依然として不安定で、貧困、人権侵害、公衆衛生問題など多くの課題を抱えています。また、豊富な鉱物資源の存在が対立の火種になっており、利益独占を求める諸勢力の闘争を促してしまっているのが実情なのです。

コンゴ民主共和国の歴史年表

時期 出来事
14世紀〜19世紀 バントゥ族の移住とキングダム(特にコンゴ王国)の形成。
1885年 ベルリン会議でベルギー王レオポルド2世の私有地としてコンゴ自由国が設立。
1908年 国際的な圧力により、コンゴ自由国がベルギー領コンゴとしてベルギーの直轄地に。
1960年6月30日 ベルギーから独立、パトリス・ルムンバが初代首相に。
1961年 ルムンバが暗殺され、ジョゼフ・カサブブが大統領に就任。
1965年 モブツ・セセ・セコがクーデターを起こし、長期独裁政権を確立。
1971年 国名をザイールに改称。
1997年 モブツ政権が崩壊、ローラン・カビラが大統領に就任、国名をコンゴ民主共和国に改称。
1998年〜2003年 第二次コンゴ戦争(アフリカ大戦争)が発生。
2001年 ローラン・カビラが暗殺され、息子のジョゼフ・カビラが大統領に就任。
2003年 第二次コンゴ戦争が正式に終結。
2006年 初の民主的選挙が行われ、ジョゼフ・カビラが大統領に再選。
2018年 フェリックス・チセケディが大統領選挙で勝利し、大統領に就任。