ブルキナファソの歴史概説

ブルキナファソの地域は古代からモシ族やグルマ族など様々な民族が住んでいました。11世紀から13世紀にかけてはモシ族が強力なモシ王国を築きました。

 

19世紀末にはヨーロッパのアフリカ分割の一環としてフランスの植民地となりました。

 

1960年にフランスから独立を達成し、ウパーヴォルタ共和国と名付けられましたが、その後は政治的な不安定さが続きました。

 

1983年にトーマス・サンカラがクーデターで権力を握り、国名を「ブルキナファソ」(正義の人々の国)に変更しました。彼は貧困削減や女性の地位向上などの革新的な政策を進めましたが、1987年にブレーズ・コンパオレによるクーデターで暗殺されました。

 

コンパオレは長期間にわたって権力を保持しましたが、2014年に大規模な抗議運動により失脚しました。その後、一定の民主化が進みましたが、経済的な困難やイスラム過激派の脅威など、多くの課題が依然として存在しています。

ブルキナファソの歴史年表

時期 出来事
11世紀 - 13世紀 モシ族、グルマ族、フラニ族などの集落が形成。
1896年 フランスが現在のブルキナファソ地域を植民地化。
1960年8月5日 フランスからの独立を達成、ブルキナファソはアッパーヴォルタ共和国として独立。
1983年 トーマサンカラ大尉がクーデターで政権を掌握。
1984年 国名をアッパーヴォルタからブルキナファソ(直訳すると「正直者の土地」)に変更。
1987年 ブレーズ・コンパオレがトーマサンカラを打倒し、新政権を樹立。
2014年 コンパオレ大統領が抗議の中で辞任、一時的に軍が政権を掌握。
2015年 選挙によりロック・マルク・クリスティアン・カボレが大統領に就任。
2020年 大統領選挙でカボレが再選。
現在 政情不安とテロリズムの脅威が続いている。