スーダンは北東アフリカに位置する国で、その宗教事情は地理的、歴史的背景によるところが大きいです。イスラム教が国民の大多数を占める一方で、キリスト教や土着信仰も存在するのはそういうことです。さてそれでは、実際にスーダンの信仰の特徴、割合、歴史などはどんなものなのか確認してみましょう。

主要な信仰とその割合

スーダンの人口の大部分はイスラム教徒（特にスンナ派）で、その割合は約90%^[1]にも及びます。残りは主にキリスト教徒や土着信仰の信者となります。

宗教の特徴と影響

スーダンにおいてイスラム教は生活のあらゆる側面に影響を与えています。とりわけシャリーア（イスラム法）が法律の制定や社会構造におよぼす影響は大きなものです。一方、南部ではキリスト教と土着信仰が根強く支持されるなど、この国では地域間の宗教的多様性が存在することも知っておきましょう。

宗教の歴史

イスラム教は7世紀にアラブの征服者によってもたらされました。その後、イスラム教は社会と文化の中心となり、法律や政治に深く食い込むようになります。一方、キリスト教は19世紀に西洋の宣教師によって導入され、特に南部で受け入れられていきました。