エジプトの歴史概説

エジプトの歴史は古代文明の誕生地で、数千年に渡り様々な力強い王朝が生まれました。紀元前3100年頃、最初の統一エジプト王国が現れ、ファラオの支配下でピラミッドやスフィンクスなど、今日まで残る壮大な建築物が建設されました。これを古代エジプトと称し、王朝の交代と共に数々の黄金期と衰退期を繰り返しました。

 

新王国時代(紀元前1570-1070年)は、特にエジプトの力がピークに達し、その影響力は中東全体に及びました。しかし、その後、エジプトはアッシリア、ペルシャ、ギリシャ、ローマなど、外部勢力の支配を受ける時代に突入しました。

 

7世紀にはイスラム教が導入され、エジプトはイスラム世界の一部となり、中東の文化と深く結びついていきました。現代では、エジプトはアラブ世界の文化と政治の中心地であり、古代の遺跡が多くの観光客を引きつけています。

エジプトの歴史年表

時期 出来事
紀元前3100年頃 ファラオの統治が始まり、エジプト初代王朝が成立。
紀元前2686年〜2181年 古王国時代。エジプトのピラミッドが建造された時期。
紀元前2055年〜1650年 中王国時代。エジプト文化が再び繁栄。
紀元前1550年〜1070年 新王国時代。エジプトの最盛期。
紀元前332年 アレクサンダー大王によるエジプト征服。
紀元前30年 クレオパトラ7世の死と共にローマ帝国の支配下に入る。
641年 アラブ人によるエジプト征服、イスラム化が進む。
1517年 オスマン帝国の支配下に入る。
1805年 ムハンマド・アリー朝の開始。
1882年 イギリスの保護国となる。
1953年 エジプト共和国の設立。
1979年 エジプトとイスラエルの間で平和条約が結ばれる。
2011年 アラブの春と呼ばれる一連の反政府抗議が発生。