
アフリカは、日本やアメリカ、ヨーロッパ諸国などと違い、鉄道網があまり発達していません。
先進国諸国では当たり前に目にする「電車が走る風景」というのは、アフリカではめったに見られないものなのです。
【アフリカの交通事情】でもご紹介しましたが、アフリカは移動も物流も、車が主流である車社会です。
特に高度な技術とコストを要する地下鉄を運用している都市は、北アフリカのカイロ、アルジェリアのアルジェ、南アフリカのヨハネスブルク/プレトリアのみです。
アフリカは長いこと植民地でしたが、独立後も国民はまとまらず内戦や紛争により、鉄道路線の敷設をする余裕などありませんでした。
金銭的な問題も大きく、鉄道インフラの整備は滞っています。
植民地時代、ヨーロッパ列強が資源輸送用に敷いた鉄道があるにはあるのですが、古すぎたり、維持コストが高すぎたりで、荒廃状態にある場合がほとんどなのです。