アフリカにおける主要な農作物一覧

アフリカで産出される主な農作物を紹介します。これらの作物はアフリカの国々にとっては、外貨獲得の為の重要な輸出品目です。

 

 

小麦

地中海性気候の温帯地域である北端(地中海沿岸等)と南端(南アフリカ南部のケープ地方等)で集中的に栽培されています。

 

ちなみにアフリカ中央部は、赤道が通り熱帯気候地域なので、高温多湿に弱い小麦は育たず産地は見られません。

 

トウモロコシ

熱帯地域の中でも東アフリカあたりの海抜高度の高い地域はトウモロコシがよく育ち、栽培がさかんです。この地域ではトウモロコシを粉挽きしたトルティーヤと呼ばれる粉を使って作り上げた薄いクレープ状のパンが主食として定着しています。

 

 

綿花

地中海に流入するナイル川、ギニア湾に流入するニジェール川の流路あたりで灌漑によって栽培生産が行われています。エジプト、スーダンなどで栽培がさかんです。

 

落花生(ピーナッツ)

油脂含有分が高い落花生は採油作物として需要があります。ナイジェリア、スーダンなどのサヘル諸国が主要産出国として知られます。

 

コーヒー

エチオピア、コートジボワール、ケニア、タンザニアなど、東部アフリカの海抜高度の高いところが主要なコーヒー産地となります。ケニアは世界有数のコーヒー産出国で、エチオピア南部のKaffa地方と呼ばれる地域は、コーヒーの野生種が自生していた原産地として知られます。

 

紅茶

東アフリカ諸国は、全世界の紅茶生産量第3位であり、世界の15%ほどの紅茶はアフリカで生産されています。特にケニアは世界一位の紅茶輸出国で、経済の大部分を紅茶輸出に依存しています。

 

カカオ豆

西アフリカのガーナやコートジボワールは、カカオ豆の産地として有名です。生産量ではコートジボワールが世界1位、ガーナが3位で、世界の生産量の60%を占めています。アフリカには元々カカオ豆は自生していませんでしたが、イギリス人やフランス人によって持ち込まれました。