アフリカの砂漠化の理由とは?

近年アフリカでは砂漠化が問題視されています。砂漠化とは「もともと植物で覆われていた土地が、気候の変化や人類の活動によって不毛地となっていく現象」のことです。

 

世界的に砂漠化は進行していますが、アフリカは特に深刻で、毎年150万ヘクタールの勢いで砂漠化が進行しているとされています。

 

特にサハラ砂漠南縁部の進行速度は以上なレベルで、毎年約約6万km2のスピードで砂漠の面積が増加しています。

 

 

砂漠化の何が問題か

アフリカ大陸はもともと砂漠が多い地域ではありますが、砂漠気候に属することと、砂漠化することでは意味が違います。

 

砂漠気候であっても、水源のある地域には植物が群生しますし、アフリカの人々はその環境を利用して、砂漠に適応し生活してきました。

 

しかしそんな数少ない緑地すら不毛の地となり、数少ない生活圏をどんどん奪っていくのが砂漠化の恐ろしいところなのです。

 

砂漠化の理由

気候の変化

原因の一つはアフリカの気候にあります。アフリカが属する中緯度高圧帯は、高温で乾燥した下降気流が起こる為、もともと乾燥しやすいのですが、近年は温暖化による干ばつがひどくなっています。雨が降らないと植物は育つことができませんね。

 

人間の活動

しかし気候的要因以上に砂漠化を促進させているのが、焚き木の為の大規模伐採や放牧、焼き畑などといった、人間による過剰な緑地消費です。

 

アフリカで激増する人口に伴い、緑地の消費が加速度的に増加し、砂漠化に歯止めがかからなくなっているのです。

 

人が増えた分だけ、たくさんの家畜が草木を消費し、家を建てる為に木をたくさんの木が切られます。

 

しかし生きていく為にやめるわけにもいかないので、作物を育てられる栄養のある農地がどんどん減って、アフリカの貧困を推し進めています。