アフリカで携帯電話普及率が急上昇?理由は?

日本における携帯電話普及率は、スマホ・ガラケー合わせて90%を超えています。老若男女問わず持っていないほうが珍しく、もはや日本は携帯なくして生活が成り立たない国といっても過言ではありません。

 

他方、内戦や紛争が頻発し貧困に苦しむ国が多いアフリカではどうでしょうか。携帯電話など一部のお金持ちしか持っていない思われるかもしれませんね。ところが実際は貧困層を中心に携帯電話の普及が加速している状況です。

 

 

アフリカの携帯電話普及率

総務省の公表によれば2014年時点での携帯電話普及率は84.7%となっており、10年前の10倍にもおよぶ上昇率です。加入者数でいえばアフリカ人口12億人のうち、9億人近い人が携帯電話を所有していることになります。

 

貧しい国が多いサブサハラにおける普及率は約40%で、こちらも上昇傾向にあり、2020年までには50%に上昇すると推定されています。一方でサブサハラでも比較的豊かな国である、ケニアや南アフリカでの普及率は、9割近い数字となっています。

 

南アフリカで携帯が普及する理由

アフリカでは固定電話より先に、携帯電話が普及するという、先進国が辿ってきた歴史とは逆の現象が起こっています。これには

 

  • 「線」の整備が必要な固定電話よりも、基地局という「点」の整備で済む携帯電話のほうが設置コストも維持費用も安く済むこと。
  • 低価格端末や中古市場の台頭で、貧困層でも携帯電話を入手しやすくなったこと。

 

といった事情が大きく影響しているといえるでしょう。

 

電話というのは精密機器ですが、パソコンなどと違い、口述によるコミュニケーションが出来れば文字が読めなくても扱えます。その為識字率が低いアフリカであっても普及の障壁になりにくいのです。

 

携帯電話の普及は、電気がないような田舎にまで行き届いているので驚きです。