あまり社会問題に詳しくない人でも、テレビや新聞などで伝え聞く情報で漠然と「アフリカは貧しい」というイメージを持っていると思います。
アフリカといっても非常に広大な地域なので、厳密には全てが全て貧
六大州の中でもアフリカは、内戦や飢餓、病気により圧倒的に多くの方が亡くなっています。しかしそれでもなおアフリカの人口増加率は他の州より頭一つ抜けている※のは、人が亡くなるのを上回る勢いで人が生まれているから、つまり出生率が高いからなのです。
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アフリカで人口が増え続けるのは、
主としてこういった要因が挙げられます。
アフリカは本当に子どもが多くて、子供の労働力なくして成り立たない社会になっています。家事、水汲み、家畜の世話、農作業これをやるのはほとんど子供です。労働力を確保しなければならない、しかし子供が亡くなる率が高い、だからより多く生もうと考えてしまうのですね。
では何故子供が亡くなってしまうのかというと、下痢や肺炎、マラリアといった病気が大半です。こういった病気にかかってしまうのは、深刻な栄養失調が背景にあります。アフリカでは温暖化による不作や人口の急増により食糧の供給が足りていないのです。
また女性の識字率が低いのも出生率の高さに繋がっています。女性が教育を受けられないと、避妊などの性教育が不足するので、望まない出産も多くなります。
女性の識字率の向上は、健康状態を向上させ、子供の死亡率を下げることにもつながることがわかっています。子供が生きていられるという安心感があれば、必要以上にたくさん生もうという考えも減るでしょう。
どこの国でも、女性の識字率が向上し、女性の社会的立場が向上すれば、出生率も下がります。今後アフリカで女性の識字率を上げていくことは、必要不可欠でしょう。