アフリカ映画の歴史を知ろう!

アフリカ映画の定義は「アフリカ人によって作られた映画」のことです。広義に「アフリカを舞台にした映画全般」を指す場合もありますが、基本的には「アフリカ人が監督し、アフリカ人が脚本を書き、アフリカ人が演じる」映画が真のアフリカ映画とされています。アフリカ映画は、アフリカの歴史的な経緯から、差別問題や植民地主義を主題にした作品が多いです。

 

 

アフリカ映画の歴史

アフリカは長いことヨーロッパ列強の植民地支配下にあり、創作の自由はありませんでした。その為、本格的にアフリカ映画が作られ始めたのは、植民地からの独立を遂げた1960年代に入ってからとなります。1961年に作られた『愛は障害を越えて』というトーキー映画が、アフリカ映画としては最古のものです。

 

アフリカ映画の父

1965年にはアフリカ初の長編映画『黒人女』が撮られ、国際的に高い評価を得ました。『黒人女』は、セネガルの若い黒人女性が、セネガルのダカールからフランスのアンティーブに移り、フランス人の裕福な夫婦の為に働く、という映画です。植民地主義や人種差別問題に切り込んだ作品です。

 

『黒人女』を撮ったセルビアのセンベーヌ・ウスマンさんは「アフリカ映画の父」と呼ばれる映画監督。抑圧に対する抵抗を主題とした作品を多く撮り、アフリカの映画文化に強い影響を与えた人物です。