あまり社会問題に詳しくない人でも、テレビや新聞などで伝え聞く情報で漠然と「アフリカは貧しい」というイメージを持っていると思います。
アフリカといっても非常に広大な地域なので、厳密には全てが全て貧
世界で学校にいけない子供は約1億人と言われていますが、学校にいけない子供の大半はアフリカの子供です。何故アフリカでは教育を受けられない子供が多いのでしょうか。
貧困・紛争など様々なアフリカ問題で学校に通えない、労働で忙しく教育にかける時間がない、などの理由でアフリカでは6000万人以上の子供たちは学校に通えていません。
教育を教える教師が足りていません。一人の教師が何十人もの生徒を教えなければなりません。負担が大きい割に低賃金で保証もないので、途中で辞めてしまったり、教師になろうと思う人が少ないのです。
学校に通えない子供のうち、半分以上を女の子が占めています。女子教育というのは、健康状態を向上させ、子供の死亡率を下げる効果があると言われています。教育が受けられない女の子が多いというのは、その逆の現象を加速させるリスクをはらむのです。
アフリカではまだまだ、女子は教育よりも労働といった考え方が根強く、1日働きづめという女性が少なくありません。男子の就学率が伸びていても、女性は変わらずといった国も多く、男女格差の広がりを見せています。とくにサハラ砂漠以南のアフリカ(サブサハラ)の就学率は、世界最下位と深刻な状態です。
また数少ない学校も日本のそれとはかけ離れているものです。電灯がなく薄暗く、給食も出ない、筆記用具すら足りない、という学校が珍しくないのです。こういった諸問題の解決には、アフリカだけではどうにもならず、国際社会の協力が必要不可欠です。