アフリカが貧しい理由1:自然環境的要因

あまり社会問題に詳しくない人でも、テレビや新聞などで伝え聞く情報で漠然と「アフリカは貧しい」というイメージを持っていると思います。

 

アフリカといっても非常に広大な地域なので、厳密には全てが全て貧しいというわけでもないのですが、全体認識としては間違っていません。

 

実際世界各国のGNI(国民総所得)を見てみると、GNIが1000ドル未満の国のほとんどはアフリカに存在します。

 

 

アフリカが貧しい2つの理由

では何故アフリカにそこまで貧しい国が集中しているのでしょうか。これには大きく分けて2つの理由があります。

 

  1. 自然環境による貧困
  2. 人文・社会的要因による貧困

 

上記2つの合わせ技でアフリカは貧しくなっていると結論づけることができるのです。

 

長くなるので、今回は自然環境要因による貧困について解説し、人文・社会的要因による貧困については次の記事で解説したいと思います。

 

自然環境要因による貧困とは

まずアフリカの気候帯を見てみると、熱帯気候乾燥帯気候が大部分が占めていることがわかります。

 

この気候帯は基本的に農業には不向きで、豊富な食糧生産が難しいです。その理由について以下で解説します。

 

熱帯気候地域の食糧生産

高温多湿な地域で、常緑広葉樹のジャングルに覆われていますが、多雨により表土が蓄積しにくく農業には不向きです。

 

その為焼畑農業を利用した芋類(タロイモ・ヤマイモ・キャッサバ)の生産くらいしかできません。

 

昨今は森林の回復力を越えた焼畑で、痩せた土地が拡大していく「砂漠化」が社会問題となっています。

 

乾燥帯気候地域の食糧生産

雨が少なく農作物が育ちにくい為、地下水や河川から水を引いてくる灌漑農業が行われますが、それが出来る場所は限られています。

 

しかも灌漑農業地帯であっても、ひとたび干ばつになり川が干上がれば、たちまち不作に見舞われ飢餓状態に陥ってしまうのです。

 

次は人文・社会的要因による貧困について解説します。