アフリカに残るヨーロッパによる植民地支配の影響は?

現在は独立したといっても、かなりの期間支配されていたので、多くのアフリカ諸国は現在でも旧宗主国の影響を強く受けています。その影響は以下のような形で現れています。

 

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言語の影響

例えば言語を例にすれば、東側諸国の大部分はイギリスの支配下にあり、西側諸国の大部分はフランスの支配下にあった為、東側では英語が、西側ではフランス語が公用語として話されています。

 

宗教の影響

ヨーロッパ勢の進出にともないキリスト教が広まり、サハラ砂漠以南のアフリカでは6割ほどがキリスト教徒となっています。ナイジェリアでは独立後、キリスト教とイスラーム教が対立する宗教間紛争が起こり、今でも過激波によるテロや暴動が続いています。

 

国境の影響

またヨーロッパ諸国は、アフリカの支配領域を利害によって、経緯線に沿って分割しました。アフリカの国境に直線のものが多いのは、この分割統治の名残なのです。

 

すでに存在した民族分布の境界線を無視し、ヨーロッパ諸国の利害で人為的に国境線を引いてしまったため、アフリカに住んでいた様々な民族が分断・混在する結果となってしまいました。

 

独立後も国民がまとまらず、民族間対立による内戦や紛争が絶えない状態になっているのは、植民地支配の影響なのです。