
日本でタコというのは非常に馴染みのある食品ですよね。タコ焼きはお祭りの風物詩ですし、刺身、寿司、煮ダコ、酢味噌あえなど、タコを使った日本料理はたくさんあります。
そんな日本の食生活に深く根付いていているタコですが、実は大部分はアフリカからの輸入品としっていましたか?
スーパーのタコの原産国を見てみてください。大半が西アフリカのモーリタニア産だと思います。西アフリカの沖は、プランクトンが豊富で漁場として大変優れており、タコがよく採れるのです。もちろんタコ以外の魚もたくさんいます。
2000年前後に北アフリカモロッコからの輸入が増大し、一時はモロッコだけで6割に達していました。しかし採りすぎによりたびたび禁漁が行われた為、現在ではモーリタニアからの輸入が主流になったのです。
タコの漁獲量が多いモーリタニアですが、実はモーリタニアでは見た目への嫌悪感からタコを食べる習慣がなく、タコの漁獲はほぼ輸出による外貨獲得が目的となっています。モーリタニアの日本への輸出額は年間、約170億円にもなります。