アフリカの農業の現状・問題点とは?
農業はアフリカの主要産業であり、アフリカ人の60%は農業に従事しています。しかしアフリカの食糧自給率は70%。日本よりは高いですが、世界的に見れば別に高くありません。なぜでしょうか。
アフリカの食糧自給率が高くない理由
アフリカの食糧自給率が高くならないのは、アフリカの農業生産性が低く、食糧生産が豊富でないことが理由です。元々アフリカの大部分は乾燥帯なので、やせた土地が多く、農業生産を拡大するにも制約が大きいです。
そこに急激な人口増に伴う過剰な森林の伐採、放牧、焼畑などで、土地の荒廃が加速しているとなれば、自国の生産だけで賄えなくなるのは目に見えています。
激増する人口に対し、食料生産が全く追いついていないので、アフリカは慢性的な飢餓状態にあり、足りない分は輸入や国際援助に頼らなければならないのが現状です。
生産性を向上させるには
アフリカの農業はほぼ雨頼りといっていいです。しかし度重なる干ばつや灌漑設備の不足で、農作物に必要な水の供給が圧倒的に足りないのです。
その為低い生産性を改善する為には、上述したような環境問題への取り組みに加え、農業技術や人材育成への投資が不可欠となります。
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