アフリカの食事マナーとは?

食事マナーというのは国や地域によって違いがありますよね。日本でも食事に関する作法(マナー)は様々ありますが、最も身近な作法としてはお箸に関するものが多いのではないでしょうか。

 

寄せ箸、刺し箸、迷い箸、指し箸などなど、マナー違反とされるお箸の使い方はたくさんあります。子供の頃注意された経験のある方は多いでしょうし、大人でも出来ていない人は珍しくありません。

 

 

アフリカにおける食事のマナー

一方アフリカには、日本のように箸に関するマナーはありません。アフリカは「手食」が主流で、基本的に箸を使う習慣がない為です。おそらく日本人がアフリカに行ったときに、最も異国感を感じるのはこの手食文化に触れた時ではないでしょうか。

 

そして手食と聞くと、「非文明的でマナーもへったくれもない食べ方」と勘違いしてしまう人も多いかもしれません。しかしそれはとんでもないことで、手食であっても国や地域によって作法は存在するのです。

 

手食にも作法がある!

例えば北アフリカでは、一本指や二本指で食べるのは、憎しみや傲慢さを象徴する為NGとされます。同じく手食文化圏のインドにおいて、左手は「ジューター(穢れ)」とされていて、左手で食べるのはNGとなっています。

 

また当然ながら食べる前に手を洗うことが大事というのも、広く共有された作法でしょう。手食というと、不衛生などのイメージの人も多いかもしれませんが、しっかり洗いさえすれば問題ありません。日本人がおにぎりや寿司、パンなどを手で食べるのと同じです。

 

手食は世界の主流だった!

人類の歴史を振り返ってみると、手食は全く普通のことなのです。手食文化圏はアフリカだけでなく、東南アジア、中近東、オセアニアなどでも定着しており、世界の4割は手食と言われています。世界的にはむしろ箸文化より主流なのです。