アフリカのお茶の主要産地は?

「アフリカのお茶」と聞いてもあまりピンとこないかもしれません。しかし東アフリカ諸国は、全世界の紅茶生産量第3位であり、世界の15%ほどの紅茶はアフリカで生産されています。

 

紅茶輸入国第二位のイギリスではアフリカから輸入する紅茶が6割を占めますし、日本でも輸入量が伸びてきています。アフリカはむしろお茶の主要産地といってもいいでしょう。

 

 

東部で豊富な茶栽培の理由

東アフリカというのは海抜高度が高く、茶の栽培に適した温暖湿潤かつ水はけの良い傾斜地が広がっているのです。

 

茶の原産地というのはモンスーンアジアですが、東アフリカを植民地支配していたイギリスが南アジアより持ち込んだことで定着しました。

 

ケニアは紅茶大国

特に赤道直下にあるケニアは、東アフリカの代表的な紅茶産地であり、世界一位の紅茶輸出国です。

 

山地の熱帯多雨林を活かした紅茶栽培は、この国の乏しいエネルギー資源をカバーする重要産業となっています。日本が仕入れるアフリカ紅茶の大半はケニア産なのですよ。

 

ケニアの紅茶の特徴は、赤身が強く鮮やかなこと、フレッシュな香りで、渋みが少なく飲みやすいという点です。ブレンド用に広く世界に親しまれている紅茶です。