
ココアやチョコレートの原料であるカカオ。カカオはギリシャ語で「神の食べ物」を意味し、昔は神への貢ぎ物として使用されたそうです。
そんなカカオですが、アフリカには元々ないもので、原産地は大西洋の向こう側の熱帯アメリカでした。
しかし熱帯アメリカと同じ環境の西アフリカギニア湾岸に、ヨーロッパ人(イギリス人・フランス人など)が持ち込んだことで、さかんな栽培が行われるようになりました。
カカオは高温多湿な環境でしか育たないデリケートな植物ですが、西アフリカは生育に適した「カカオベルト」と呼ばれる熱帯性気候帯に属しています。
西アフリカの中でも特に、
などの生産量が多く、世界でもコートジボワールが1位、ガーナが3位と、世界の生産量の60%を占めています。
日本ではカカオ豆輸入量の約71%はガーナ産のもので、コートジボワール産のものより多いです。ガーナ産のカカオはコートジボワール産のカカオより品質が良いとされているのです。
カカオ豆はガーナにおける重要な輸出品目なので、多くの児童も貴重な労働力として農家で働いています。
しかしカカオの国際価格は一昔前より大幅に下落しているので、低賃金労働による貧困が問題となっています。