アフリカで一般的なオアシス農業とは?どんな作物が育つ?

オアシス農業とは、砂漠の中の水のあるところ、いわゆるオアシスから、人口の水路により水を引いてきて行われる農業のことです。まあ灌漑(かんがい)農業の一形態ですね。

 

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アフリカは降雨量が少ない乾燥帯気候地域が大部分なので、この農業形態に強く依存します。地下水・湧き水・外来河川などから、蒸発しないよう地下水路を用いて水を引き、農作物を育てているのです。

 

 

アフリカの三分の一を占めているサハラ砂漠周辺では、オアシス農業により、ナツメヤシ・小麦・野菜・綿花などが栽培されています。併行してヤギやヒツジといった家畜を育てる場合も多いです。

 

外来河川と灌漑農業

外来河川とはナイル川やニジェール川のように、山地を水源として流れる川のことです。これらの川の流路あたりは、灌漑によって綿花などの栽培生産が行われる灌漑農業地帯となっています。

 

オアシス農業の起源

この農業に使われる地下水路のことを北アフリカでは「フォガラ」、イランでは「カナート」と呼びます。フォガラの技術は、元々紀元前6世紀以前のイランで生み出されましたが、後に中央アジアや北アフリカに伝わりました。