セーシェルは17世紀まで人類が未開のままの島でした。1502年にポルトガルの探検家が島を発見しましたが、永住するヨーロッパ人が到着したのは18世紀のフランス人が最初でした。その後、フランス人は奴隷や農業労働者を連れてきて、スパイスやコーヒーのプランテーションを始めました。

 

19世紀初頭、ナポレオン戦争の結果、セーシェルはイギリスの植民地となりました。イギリスの支配下では奴隷制度が廃止され、多様な人々が移住してきました。

 

1976年、セーシェルはイギリスから独立しました。初代大統領のジェームズ・マンチャムは1977年にクーデターで追放され、フランス・アルベール・ルネが長年にわたり一党制の政権を維持しました。

 

1993年に新憲法が採択され、多党制が導入されました。現在のセーシェルは観光業に大きく依存しており、その美しい自然環境は観光客にとって大きな魅力となっています。しかし、経済的な多角化や気候変動への対策など、未解決の課題も多いです。

時期	出来事
1502年	ポルトガルの航海士ヴァスコ・ダ・ガマがセーシェルを発見。
1756年	フランスが公式にセーシェルを領有宣言。
1810年	ナポレオン戦争中、イギリスがセーシェルを占領。
1814年	パリ条約でフランスがイギリスにセーシェルの領有を正式に認める。
1976年	イギリスからの独立を達成。
1977年	フランス・アルベール・ルネがクーデターを引き起こし、社会主義政権を樹立。
1991年	多党制が導入され、民主化が進む。
2004年	フランス・アルベール・ルネが引退し、ジェームズ・ミシェルが大統領に就任。
2016年	ジェームズ・ミシェルが退任し、ダニー・フォールが大統領に就任。