チャドの歴史概説

チャドは古代から様々な民族が住んでいた地域であり、カナム文化やサオ文化などの先史時代の文化が栄えました。中世には、カネム・ボルヌ帝国が湖チャド周辺で繁栄しました。

 

19世紀にはオスマン帝国の支配を受けましたが、20世紀初頭にフランスの植民地となりました。フランスの統治は1958年まで続き、1960年にチャドは独立を達成しました。

 

しかし、独立後のチャドは北部のイスラム教徒と南部のキリスト教徒・アニミスト間の宗教的、民族的な対立により、長期にわたる内戦と政治的混乱に見舞われました。1982年にヒッセーヌ・ハブレが政権を掌握し、長期政権を築きましたが、彼の弾圧的な統治は多くの人権侵害を引き起こしました。

 

21世紀に入り、一部の安定化とともに民主化が進行していますが、経済的な困難、民族対立、北部での反乱活動など、多くの課題が依然として存在しています。

チャドの歴史年表

時期 出来事
1900年 フランスが現在のチャドの地域を占領。
1920年 チャドがフランス領赤道アフリカの一部として公式に成立。
1960年 チャドがフランスから独立し、フランソワ・トンベイが初代大統領に就任。
1975年 大統領のフランソワ・トンベイがクーデターで殺害され、フェリックス・マリング・モブトが大統領に就任。
1982年 ヒッサン・ハブレが反乱を起こし、大統領に就任。
1990年 イドリス・デビが反乱を起こし、大統領に就任。
2003年 ダルフール危機がチャドとスーダンの間の緊張を高める。
2010年 チャドとスーダンが和平協定に署名。
2016年 イドリス・デビが再選され、5期目の大統領に就任。
2020年 イドリス・デビが6期目の大統領選に勝利するも、2021年に反政府勢力との衝突で死亡。息子のマハマット・イドリス・デビが大統領に就任。