マダガスカルの歴史概説

マダガスカルは紀元前から様々な民族が移住してきましたが、最も初期の住民はおそらく東南アジアから来たアウストロネシア人でした。彼らは独自の文化と言語、マラガシ語を持ち込みました。

 

16世紀から19世紀にかけては、島の内部でメリナ王国が成立し、その領土を拡大していきました。

 

しかし、19世紀末、ヨーロッパのアフリカ分割の一環としてフランスの植民地となりました。

 

1960年にフランスから独立を達成しましたが、その後の政治は不安定で、クーデターや暴動が続きました。

 

21世紀に入り、民主化が進みましたが、依然として政治の不安定さ、高い貧困率、環境問題(特に森林破壊と生物多様性の喪失)など、多くの課題が存在しています。

マダガスカルの歴史年表

時期 出来事
500年頃 現在のインドネシアからアフリカへの航海途中にマダガスカルにたどり着いたアウストロネシア人が初の定住を開始。
15-17世紀 ヨーロッパ諸国との接触が始まる。マダガスカルは奴隷貿易の中心地となる。
1896年 フランスによる植民地支配が開始。
1947年 マダガスカル独立運動が起こるが、フランスによって鎮圧される。
1960年 フランスからの独立を達成。
1972年 社会主義政策を採用する政府が成立。
1992年 新憲法が制定され、複数政党制と市場経済が導入される。
2009年 政治的不安定が続き、クーデターが発生。
2013年 新憲法が制定され、国際的にも承認された選挙が実施される。
2023年 現在もマダガスカルは経済的な挑戦と環境問題に直面している。