シエラレオネの歴史概説

シエラレオネの地域には数千年前から様々な民族が住んでいました。しかし、その歴史は15世紀のヨーロッパの探検家の到着により大きく変わりました。特に、17世紀から18世紀にかけての大西洋奴隷貿易は、この地域の人口と社会を大きく変えました。

 

1787年、ブリティッシュが「フリータウン」を設立し、奴隷解放者やカリブ海からのアフリカ系人の帰還者たちのための居住地としました。フリータウンはその後、イギリスの植民地となりました。

 

1961年、シエラレオネはイギリスから独立を達成しました。しかし、その後の政治状況は不安定で、クーデター、軍事政権、そして1991年から2002年までの内戦といった混乱が続きました。特に、ダイアモンドの違法取引が内戦を助長し、多くの人々が苦しむこととなりました。

 

21世紀に入ってからは、和平と復興が進み、政治は比較的安定しています。しかし、経済の停滞、貧困、公衆衛生問題など、多くの課題が依然として存在しています。

シエラレオネの歴史年表

時期 出来事
15世紀 ポルトガル人がシエラレオネを発見。
1787年 「自由の土地」(Freetown)として、シエラレオネが解放奴隷のための植民地として設立。
1808年 シエラレオネが英領となる。
1961年 イギリスから独立。
1991年-2002年 シエラレオネ内戦が勃発。
2002年 内戦が終結し、国連平和維持部隊が配置される。
2014年-2016年 エボラ出血熱の流行。
2018年 ジュリウス・マダ・ビオが大統領に就任。