赤道ギニアの歴史概説

赤道ギニアは、大航海時代にポルトガルによって発見され、1474年にポルトガルの植民地となりました。1778年にスペインに権利が移され、スペイン領ギニアとなりました。これにより、赤道ギニアはアフリカで唯一のスペイン語公用語国となります。

 

1968年に独立し、初の大統領フランシスコ・マシアス・ングエマが就任しましたが、彼の統治は恐怖政治で知られ、多くの国民が殺されまたは亡命しました。1979年に彼の甥テオドロ・オビアン・ンゲマがクーデターで権力を奪い、現在まで続く長期政権を築きました。

 

オビアン政権下でも人権侵害と政府の腐敗が問題となっていますが、1990年代には沖合いでの大規模な石油埋蔵が発見され、一人当たりのGDPが大幅に上昇しました。しかし、石油利益が全国民に還元されていないとの指摘もあります。

赤道ギニアの歴史年表

時期 出来事
1471年 ポルトガル人が現在の赤道ギニア地域を発見。
1778年 スペインがポルトガルから領土を譲渡され、スペイン領ギニアとなる。
1968年 スペインからの独立を果たし、赤道ギニアとなる。
1979年 テオドロ・オビアン・ンゲマ・ンバソゴがクーデターを起こし、大統領に就任。
1996年 赤道ギニアで初めての大統領選挙が行われ、テオドロ・オビアン・ンゲマ・ンバソゴが再選。
2004年 マーク・サッチャーを含む数名がクーデターを企てたとして逮捕される。
2009年 ンゲマ・ンバソゴ大統領が再選を果たす。
2016年 大統領選挙でンゲマ・ンバソゴが再選され、長期政権を続ける。
2021年 赤道ギニアの経済は、油田の枯渇とCOVID-19の影響で苦境に立たされている。
2023年 政治的な緊張が続きながらも、赤道ギニアは独立国として存在し続けている。