ギニの歴史概説

ギニの歴史は先住民の集落から始まり、次第に異なる民族と文化の交流の場となりました。10世紀から13世紀にかけて、ギニは西アフリカのマリ帝国の一部となり、交易と文化の発展を遂げました。

 

19世紀に入ると、ヨーロッパ列強によるアフリカ分割が始まり、ギニは1885年にフランス領西アフリカの一部となりました。フランスはギニの天然資源を利用し、ギニの社会と経済に大きな影響を与えました。

 

その後、独立運動が高まった結果、ギニは1958年にフランスから独立しました。独立後、独裁政治や政治的不安定さが続き、経済発展は停滞するも、21世紀初頭からは民主化の動きが見られ、政治的、経済的な改革が進展しています。しかし依然、貧困、不平等、政治腐敗の問題は存在し、解決に向けた動きに注目が集まっています。

ギニの歴史年表

時期 出来事
8世紀〜16世紀 マリ帝国やソンガイ帝国の影響を受ける。
1880年代 フランスによる植民地化。
1958年10月2日 フランス共同体から脱退し、独立国ギニ共和国を宣言。
1958年〜1984年 独立初代大統領セク・トゥーレの社会主義政策による一党制。
1984年 セク・トゥーレ死去後、クーデターによりランサナ・コンテが大統領に就任。
1993年 ギニで初の複数政党制による大統領選挙が実施される。
2008年 ランサナ・コンテ死去後、クーデターによりムサ・ダディス・カマラが大統領に就任。
2010年 ギニで初の民主的な大統領選挙が実施され、アルファ・コンデが大統領に就任。
2020年 大統領選挙後、アルファ・コンデが3期目に就任。憲法改正による3選問題で混乱が発生。
2021年 軍部によるクーデターが発生。アルファ・コンデ大統領が逮捕され、政権が軍に移る。