トーゴの歴史概説

トーゴは古代から様々な民族が移住し、さまざまな文化が混ざり合った地域です。15世紀から16世紀にかけては、欧州からの奴隷貿易の影響を受けました。

 

19世紀末、ヨーロッパのアフリカ分割の中でドイツの植民地「トーゴランド」が設立されました。しかし第一次世界大戦後、ヴェルサイユ条約によりフランスとイギリスに分割統治されました。

 

1960年にフランスから独立を達成し、シルヴァヌス・オリンピオが初代大統領となりましたが、1963年に軍事クーデターで失脚、ニコラ・グニャシンベ将軍が政権を握りました。

 

その息子、フォレ・グニャシンベは2005年の父の死後、大統領に就任し、一族の長期政権が続いています。一方で、民主化要求や人権問題、貧困などの課題が依然として存在しています。

トーゴの歴史年表

時期 出来事
16世紀 - 18世紀 現在のトーゴ地域がダホメ王国の一部となる。
1884年 ドイツが現在のトーゴ地域を保護領とする(トーゴランド)。
1914年 - 1918年 第一次世界大戦でドイツが敗北、トーゴランドはフランスとイギリスの間で分割。
1946年 トーゴランドはフランスの海外領土となる。
1960年 フランスからの独立を達成、シルヴァヌス・オリンピオが初代大統領に就任。
1963年 オリンピオ大統領がクーデターで暗殺される。
1967年 グナシンベ・エヤデマがクーデターで権力を掌握、以後38年間国を支配。
2005年 エヤデマ大統領が死去、息子のフォレ・グナシンベが大統領に就任。
2010年 フォレ・グナシンベが大統領選挙で再選。
2020年 フォレ・グナシンベが大統領選挙で4期目の再選。