ガボンの歴史概説

ガボンは中央アフリカに位置し、古代からバントゥ系の人々が居住していました。1472年にポルトガルの探検家が到達し、奴隷貿易の一端を担った後、19世紀半ばにフランスの保護領となりました。

 

1903年にフランス領赤道アフリカの一部となり、特に20世紀初頭からは木材、ウラン、石油などの資源開発が進められました。1960年にはフランスから平和裏に独立を達成しました。

 

独立後、初代大統領レオン・ムバの下で一党制が続きましたが、1990年代に多党制への移行が始まり、比較的安定した政情を保っています。資源豊かな国でありながら、その富は一部のエリート層に偏在し、経済の多様化や貧困問題の改善が課題となっています。

ガボンの歴史年表

時期 出来事
1472年 ポルトガルの探検家がガボン河口を発見。
1839年 フランスがガボン河口に取引所を設立。
1885年 ベルリン会議でガボンがフランスの保護領と認められる。
1910年 ガボンがフランス領赤道アフリカの一部となる。
1960年 ガボンがフランスから独立。レオン・ムバが初代大統領に就任。
1967年 アルベール=ベルナール・ボンゴ(後のオマール・ボンゴ)が大統領に就任。
2009年 オマール・ボンゴ大統領が死去。息子のアリ・ボンゴ・オンディンバが大統領に就任。
2016年 アリ・ボンゴ大統領が再選を果たすも、結果に対する抗議と暴動が発生。
2018年 アリ・ボンゴ大統領が脳卒中を患い、その健康状態が国内外で懸念される。
2023年 アリ・ボンゴ大統領が政権を維持し続けるものの、経済と政治的不安が続く。