ガーナの歴史概説

ガーナは西アフリカに位置し、その歴史は金や象牙、奴隷などの交易で知られる強大な古代王国、アシャンティ帝国を含みます。15世紀にはヨーロッパの探検家が到達し、特にポルトガル人がエルミナの城を建設、これがヨーロッパ人がサハラ以南のアフリカで初めて建設した砦とされています。

 

19世紀にはイギリスが植民地化、ゴールド・コーストと呼ばれました。そして1957年、ガーナはイギリスから独立を達成、アフリカ諸国の中で植民地から独立した最初の国となりました。初代大統領クワメ・エンクルマは非同盟運動を推進、アフリカ統一を提唱しました。

 

近年は民主化が進み、経済的にも安定している一方、貧富の差や教育・医療へのアクセス不足など課題もあります。

ガーナの歴史年表

時期 出来事
13世紀 マリ帝国がガーナ帝国を征服。
16世紀 - 18世紀 ヨーロッパ列強がゴールドコーストと呼ばれる地域で奴隷貿易を行う。
1821年 英国がゴールドコーストを保護領とする。
1874年 ゴールドコーストがイギリスの植民地に。
1947年 ガーナの独立運動が始まる。
1957年 ガーナがイギリスから独立、アフリカで初めて植民地支配から解放された国となる。
1966年 クワメ・エンクルマ大統領が軍事クーデターで追放。
1981年 ジェリー・ローリングスが軍事クーデターで政権を掌握。
2000年 ジョン・クフォールが大統領に就任、民主化が進む。
2007年 ガーナ沖合で大規模な石油埋蔵量が発見される。