アルジェリアの歴史概説

アルジェリアの歴史は古代ローマ、ヴァンダル族、ビザンツ帝国といった様々な勢力による統治を経験し、8世紀にはイスラムのウマイヤ朝によりアラブ化・イスラム化が進みました。

 

1830年からはフランスの植民地となり、1954年には独立を求めるアルジェリア戦争が始まります。この戦争はフランスのアルジェリア領有を終焉させ、1962年にアルジェリアは独立を達成しました。

 

独立後は一党制の社会主義国家となりましたが、1980年代末からの経済危機をきっかけに、1990年代初頭には一党制が終わり、多党制へ移行しました。しかし、イスラム主義者と政府との間で内戦(黒い10年間)が勃発。経済問題や政治不安が続く中、2000年代以降は安定化傾向にあります。

 

豊富な天然ガスと石油資源を持つ一方で、失業率の高さや若者の社会不満は依然として深刻な問題です。

アルジェリアの歴史年表

時期 出来事
2000年前 フェニキア人がアルジェリアに植民地を設立。
146前 カルタゴがローマに敗北し、アルジェリアはローマの支配下に。
7世紀 イスラム教徒のアラブ人が侵入、アルジェリアはイスラム化される。
1518年 オスマン帝国がアルジェリアを支配。
1830年 フランスがアルジェリアを植民地化。
1954年 - 1962年 アルジェリア戦争。独立を求める戦闘が続く。
1962年 アルジェリア独立。アフメド・ベン・ベラが初代大統領に。
1991年 - 2002年 内戦。イスラム主義者と政府軍が衝突。
2011年 アラブの春。抗議デモが発生し、政治的改革が求められる。
2019年 大統領アブデルアジズ・ブテフリカが辞任。大規模な抗議の結果。