マリの歴史概説

マリの地域は古代から繁栄しており、ガーナ帝国、マリ帝国、ソンガイ帝国といった強力な西アフリカの帝国がこの地に栄えました。

 

19世紀末にフランスの植民地(フランス領スーダン)となり、その間、都市ティンブクトゥは重要な交易中心地として、またイスラム教の学問の中心地として栄えました。

 

1960年にフランスから独立し、社会主義国家として設立されました。しかし、1980年代の経済危機をきっかけに、1990年代初頭に民主化が進みました。

 

しかし、2000年代後半以降は北部での反政府勢力の活動が活発化し、2012年にはクーデターが発生し、一時的に北部が分離独立を宣言するなど、政治的に不安定な状況が続いています。また、貧困や教育の不足など、社会経済的な課題も多いです。

マリの歴史年表

時期 出来事
11-14世紀 マリ帝国が西アフリカを支配。
1464-1591年 ソンガイ帝国がマリ地域を支配。
1892年 フランスがマリ地域を植民地「フランス領スーダン」に組み入れる。
1960年 マリ共和国として独立。
1968年 ムサ・トラオレが軍事クーデターを引き起こし、権力を握る。
1991年 アルファ・ウマル・コニャレがクーデターを引き起こし、トラオレを追放。
1992年 初の民主的選挙が実施され、アルファ・ウマル・コニャレが大統領に就任。
2012年 北部での反乱が始まり、その後のクーデターで政治的な不安定が続く。
2013年 フランスの軍事介入により北部の反乱が一時的に沈静化。
2023年 北部での不安定が続く一方、経済と社会の改善を目指す政策が進行中。