コンゴ共和国の歴史概説

コンゴ共和国の歴史は、現地の部族が形成した社会から始まりました。16世紀にヨーロッパ人が到達すると、奴隷貿易が展開され、多くの人々が新大陸に強制移住させられています。

 

19世紀末、欧州列強のアフリカ分割により、1880年にフランスの保護領となり、1910年にフランス領赤道アフリカの一部となりました。フランスの支配下で農業や鉱業が開発され、インフラが整備されましたが、同時に厳しい植民地政策が実行されています。

 

1960年にフランスから独立を達成した後も、一党制やクーデター、内戦などによる政治的混乱が続きました。特に1997年から1999年までの内戦は深刻で、数多くの人命が失われています。

 

21世紀に入り、政情は比較的安定してきましたが、政治的な不公正や貧困、公衆衛生の問題など、未だに多くの課題が存在します。現在、コンゴ共和国は、これらの課題を解決するため、積極的な改革を進めています。

コンゴ共和国の歴史年表

時期 出来事
16世紀〜19世紀 バントゥ族の移住とキングダム(特にコンゴ王国)の形成。
1880年 フランスが地域の探検と植民地化を始める。
1885年 ベルリン会議によりフランス領コンゴとして公式に認められる。
1960年8月15日 フランスからの独立。フルベール・レラミーが初代大統領に就任。
1963年 アルフォンス・マサンバ=デバートが軍事クーデターを行い、大統領に就任。
1979年 サスヌゲソが軍事クーデターを起こし、大統領に就任。
1992年 複数政党制と新憲法を採択。
1997年 内戦が勃発。サスヌゲソが失脚し、デニ・サスヌゲソが大統領に就任。
2002年 内戦終結。
2009年 デニ・サスヌゲソが再選。