第二次バーバリ戦争(またはアルジェリア戦争)は、アメリカ合衆国とアルジェリア(バーバリ海賊)との間で1815年に起こった紛争です。
アメリカが1812年の戦争(アメリカとイギリスとの間の戦争)に
第一次バーバリ戦争(またはトリポリ戦争)は、1801年から1805年まで続いた、新しく独立したアメリカ合衆国と北アフリカのバーバリ海賊(現在のリビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコ)との間の紛争です。
バーバリ諸国は、地中海を航行する他国の船舶から保護料を徴収していました。この保護料を支払うことで、その国の船舶はバーバリ海賊からの攻撃を免れることができていたのです。
そして話変わってアメリカは、この戦争の少し前、アメリカ独立戦争で、イギリスによる植民地支配から脱していました。これはイギリスからの重税や政治的圧力がなくなると同時に、「保護対象ではなくなる」ということを意味していました。
話を元に戻すと、つまりアメリカがイギリスから独立し、イギリスの保護から離れた結果、アメリカの船舶は地中海海賊の攻撃対象となってしまったのです。1801年に現在のリビアの首都であるトリポリのパシャ(君主)が、アメリカからの支払いが不十分であると判断し、戦争を宣言しました。
しかしアメリカは海上封鎖や陸上からの攻撃など、軍事行動を取ることでこれに対抗しました。結果的に、1805年にバーバリ諸国との間で和平が結ばれ、事実上アメリカの勝利という形で戦争は終結したのです。これはアメリカ合衆国の海外での初の軍事行動であり、海軍と海兵隊の初期の歴史を形成する重要な出来事でした。