ジブチの歴史概説

ジブチの地域には古代から様々な文明が栄えていました。特に、紀元前2千年紀から紀元前1千年紀にかけて、エチオピアから海岸地帯への交易路が形成され、ソマリ族やアファール族などの住民が交易に関与しました。

 

19世紀末には、スエズ運河の開通とエチオピアへの鉄道敷設のために、フランスがこの地域を保護領としました。そして1896年に正式にフランス領ソマリランドが設立されました。

 

独立運動が高まる中、1977年にジブチはフランスから独立を達成しました。その後の政治状況は比較的安定していますが、一方で一党制と大統領の長期政権が批判の対象となっています。

 

経済的には、その地理的な位置を活かした港湾業や鉄道運輸が重要な役割を果たしています。しかし、高い失業率と社会経済的な不平等は依然として解決すべき重要な課題となっています。

ジプチの歴史年表

時期 出来事
9世紀-19世紀 アダル王国の一部として、領域がアファル人とソマリ人の間で交互に支配。
1862年 フランスが領土を購入し、フランス領ソマリランドとなる。
1896年 フランスがエチオピアとの間で国境を確定。
1977年 フランスからの独立を達成し、ジブチ共和国となる。
1999年 イスマイル・オマル・ゲレが大統領に選出。
2008年 国憲法が改正され、大統領の任期制限が撤廃される。
2021年 ゲレ大統領が5期目の当選を果たす。