マラウイの歴史概説

マラウイ地域には紀元前から人々が住んでいましたが、16世紀頃からバントゥー系の民族がこの地に移住し始め、様々な部族国家が形成されました。

 

19世紀末、ヨーロッパのアフリカ分割の一環としてイギリスの保護領となり、その後1964年にイギリスから独立を達成しました。

 

初代大統領ハスティングズ・バンダは、一党制を採用し長期間にわたって統治しましたが、その政策は反対者を弾圧するなど批判もありました。

 

1990年代に民主化の波が押し寄せ、1994年には初の多党制選挙が実施されました。その後も政治は一定の安定を保ちつつ、政権交代を経験しています。

 

しかし、経済発展が遅く、HIV感染率が高い、教育や医療の不足など、依然として多くの課題が存在しています。

マラウイの歴史年表

時期 出来事
8-9世紀 現在のマラウイ地域に初めて人々が定住を始める。
1859年 ヨーロッパ人デイヴィッド・リヴィングストンがマラウイ湖を発見。
1891年 イギリス保護領であるニヤサランド(現マラウイ)が設立。
1953年 ニヤサランドはローデシアと共に中央アフリカ連邦の一部となる。
1964年 マラウイとしての独立を宣言。首相ハスティングズ・バンダが大統領となる。
1971年 バンダが生涯大統領となる。
1993年 国民投票により、複数政党制への移行が決定。
1994年 初の自由選挙が行われ、バンダの30年にわたる一党支配が終わる。
2004年 バキリ・ムルジが第二代大統領に就任。
2023年 現在もマラウイは経済的な挑戦と環境問題に直面している。