モザンビークの歴史概説

モザンビークは、15世紀にポルトガル人が到達し、交易中心地として発展しました。16世紀から19世紀にかけては、ポルトガルの植民地となり、奴隷貿易や金や象牙の交易が行われました。

 

1960年代にアフリカ全土で植民地からの独立運動が高まり、モザンビークでも独立戦争が勃発。フレリモ(モザンビーク解放戦線)が指導し、1975年にポルトガルから独立を勝ち取りました。

 

しかし、独立後は内戦が続き、1992年までの17年間で約100万人が死亡し、経済は大打撃を受けました。和平協定の締結後は徐々に復興してきていますが、依然として経済的な困難や貧困、HIV感染の拡大など、多くの問題が存在しています。

モザンビークの歴史年表

時期 出来事
1498年 ヴァスコ・ダ・ガマがモザンビークに到達。
16世紀-17世紀 ポルトガルがモザンビーク沿岸部を支配。
1885年 ベルリン会議によりモザンビークが正式にポルトガルの植民地となる。
1962年 モザンビーク解放戦線(FRELIMO)が結成され、独立戦争が始まる。
1975年 モザンビークがポルトガルから独立。
1977年 内戦が勃発。モザンビーク国民抵抗運動(RENAMO)がFRELIMO政府と対立。
1992年 ローマ和平協定により内戦が終結。
1994年 初の多党制選挙が行われる。
2013年-2014年 FRELIMOとRENAMOとの間で再び武力衝突が発生。
2023年 政治的安定と経済開発を目指し、国内改革が進行中。