ギニアビサウの歴史概説

ギニアビサウは西アフリカに位置する小国で、15世紀にポルトガル人が到着してから19世紀まで奴隷貿易の中心地でした。19世紀にはポルトガルの植民地となりましたが、独立のための戦いが続き、1973年に一方的に独立を宣言し、1974年にはポルトガルがこれを承認しました。

 

しかし独立後は政治的不安定さが続き、クーデターや暗殺が相次ぎました。現在も政治的混乱は続いており、経済的にも困難を抱えています。農業が主要な産業で、特にカシューナッツの生産・輸出が重要ですが、一部で違法な麻薬取引の中継地となっているという課題もあります。

ギニアビサウの歴史年表

時期 出来事
1446年 ポルトガル人がギニアビサウ地域を発見。
1879年 ポルトガルがギニアビサウ地域を保護領とする。
1956年 アフリカ独立党 (PAIGC) が設立され、独立運動が始まる。
1963年 PAIGCによるゲリラ戦争が開始される。
1973年 PAIGCはギニアビサウの独立を宣言。
1974年 ポルトガルがギニアビサウの独立を承認。
1980年 ヴィエイラが軍事クーデターを起こし、大統領に就任。
1994年 初の民主的な大統領選挙が実施され、ヴィエイラが大統領に再選。
2014年 ジョゼ・マリオ・ヴァズが大統領選挙で勝利。
2020年 ウマロ・シソコ・エンバロが大統領選挙で勝利し、政権交代。