コートジボワールの歴史概説

コートジボワールの地は、様々な民族が交錯する地域で、主にアカン、クルー、マンディ族などが住んでいました。15世紀から、ヨーロッパの探検家や商人が到来し、奴隷貿易や商品交易が行われました。

 

19世紀末、ヨーロッパ列強によるアフリカ分割の一環として、コートジボワールはフランスの保護領となり、1893年には正式な植民地になりました。フランスの統治下では、ココアやコーヒーの栽培が導入され、大規模なプランテーションが形成されています。

 

1960年にフランスから独立した後は、フェリックス・ウフェ=ボワニ大統領の下で、「アフリカの奇跡」とも称される経済成長を達成しました。しかし、その後、経済の停滞や内戦、政治的な混乱が続きました。
21世紀に入ってからは、和平プロセスと民主化が進行し、政情が比較的安定してきました。しかし、経済の不均等や民族間の対立など、依然として課題は多いです。コートジボワールは現在、これらの問題を解決するための改革に取り組んでいます。

コートジボワールの歴史年表

時期 出来事
1470年頃 ポルトガル人が最初にコートジボワールに到達。
1893年 フランスの植民地となる。
1960年 フランスからの独立を宣言。フェリックス・ウフェト・ボワニが初代大統領に就任。
1993年 ボワニ大統領が死去し、ロベール・ギエイが大統領に就任。
1999年 ギエイ大統領がクーデターで失脚。ミリタリー政権が成立。
2000年 ローラン・バグボが大統領に選出。
2002年 内戦が勃発。
2007年 政府と反政府勢力が和平合意を結ぶ。
2010年 大統領選挙でアラサン・ワッタラが当選。しかし、バグボが結果を認めず混乱が続く。
2011年 バグボが逮捕され、ワッタラが正式に大統領に就任。