モーリタニアの歴史概説

モーリタニアは紀元前からベルベル人や黒人の民族が住み、様々な王国が形成されました。7世紀にイスラム教が広まり、その後の歴史はマグリブの影響下にありました。

 

19世紀末にフランスの保護領となり、フランス領西アフリカの一部を形成しました。

 

1960年にフランスから独立しましたが、その後のモーリタニアの政治は不安定で、軍事クーデターや紛争が続きました。特に、西サハラ問題や奴隷制度の存在などは大きな課題となっています。

 

現在も貧困や教育の不足、民族間の緊張、政治の不安定さなど、依然として解決すべき問題が多い国となっています。このような状況の中、2000年代には民主化が進行し、より安定した政治体制の構築が試みられています。

モーリタニアの歴史年表

時期 出来事
3世紀 ベルベル人がこの地域に移住し始める。
11世紀 イスラム教が広まり、地域の主要な宗教となる。
19世紀末 フランスがモーリタニアを保護領とする。
1960年 フランスからの独立を達成。
1976年 サハラ西部紛争が勃発。モーリタニアは一時的に西サハラの一部を占領。
1979年 西サハラからの撤退を表明し、領土をモロッコに譲渡。
1984年 軍事クーデターによりムハウィア・ウルド・シディ・アフメド・テイア大統領が政権を握る。
2007年 モーリタニアで初の自由な選挙が行われる。
2008年 軍事クーデターで新たな政権が発足。
2023年 政治的安定と経済開発を目指し、国内改革が進行中。