第二次世界大戦期のアフリカでは、特に北アフリカが主戦場となりました。欧州と中東・アジアの戦場を繋ぐ重要な地理的位置にあり、石油資源も求められたことから、連合国と枢軸国の間で激しい戦いが繰り広げられました。
ここで最も有名なのがエル・アラメインの戦いです。エジプト西部で1942年に行われたこの戦闘は、イギリス率いる連合軍とドイツ・イタリア軍との間で行われ、連合国の勝利に終わりました。この戦いは、北アフリカ戦線における戦局を決定づけ、枢軸国のアフリカからの撤退につながりました。
また、エチオピアではイタリアの侵略に対する抵抗が行われ、最終的にイギリスの支援を受けて1941年にはイタリア軍が駆逐されました。
これらの戦闘は、アフリカの植民地地域におけるヨーロッパ列強の影響力を示すものでしたが、戦後の独立運動に対する影響も与えました。戦争を通じて、多くのアフリカ人が軍事訓練を受け、また自身の地域における欧州列強の弱さを目の当たりにすることとなり、これが後の独立運動につながりました。