なぜ?アフリカでエボラが流行している理由

エボラ出血熱、通称エボラとは、エボラウイルスを病原体とする感染症のことです。血液や唾液など人の体液を介して感染し、2日から3週間の潜伏期間を経て発病します。

 

 

エボラの症状とは

発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・脱力感・喉の痛み・腹痛・嘔吐・下痢といったインフルエンザに似た初期症状が出ます。そして進行すると口や歯、皮膚、鼻など全身に出血がみられ死に至ります。発症後の致死率が50〜80%と非常に高い恐ろしい病気です。

 

アフリカにおけるエボラ流行の歴史

この感染症は1976年コンゴ民主共和国で初めて流行が確認され、エボラという名は、この時の発病者が出た地域に流れる「エボラ川」に由来しています。

 

これまでアフリカ中央部、南アフリカ、西アフリカで10回ほど突発的な流行が起こっていますが、2014年の西アフリカでの流行は1万人以上の人々が亡くなり、史上最悪クラスの流行となりました。

 

エボラ流行の原因とは

エボラウイルスの自然宿主は、アフリカの森林に生息するコウモリであるとの説が有力です。疑惑のコウモリはアフリカの広い範囲を群れで移動しており、ギニアなどコウモリを食べる習慣のある地域で最初の感染者がでて、そこから拡大していったと考えられています。

 

エボラの予防法とは

発症患者の血液、排泄物や唾液の飛沫などに接触し、自分の目・口・傷口・鼻などに入り込むことで感染します。予防においては患者の体液に直接触れないこと、汚れを落とさないまま自分の目や口に触れないことなどが求められます。エボラは感染力は強いですが、空気感染はしないのでこのようなことに十分気を付けていれば感染はしません。