
アフリカ大陸には、広大な熱帯雨林や草原が存在し、そこには日本では見られないような多様な野生動物が住んでいます。アフリカでは野生動物が多いだけに、密漁も社会問題となっており、保護区として指定されている国立公園が多数あります。
そのうちアフリカで最もよく知られた国立公園としては、ケニアや東アフリカ国境近くにあるセレンゲティ国立公園が挙げられます。「セレンゲティ=果てしなく広がる平原」の名前通り、14,763キロメートルもの広さがあり、約300万頭もの大型哺乳類が生息しています。世界遺産にも登録されています。
広々とした草原、低木林がみられ、川や沼、湖もあり、動物にとっては過ごしやすい環境となっています。アフリカ紙幣のデザインにも採用されている、俗にビッグ5と称されるライオン、ヒョウ、ゾウ、サイ、バッファローといった動物達は全て生息しています。
セレンゲティ国立公園に生息する動物
アフリカには150万頭ものヌーが生息しており、これは大型哺乳類としてはアフリカ最多です。ライオン、ヒョウ、チーター、ハイエナといった肉食動物の貴重な食糧源となる他、
大移動において集団で川渡りを行う際、大量のヌーが溺死することで川の貴重な栄養源となっていることがわかっています。ヌーはアフリカの生態系において非常に重要な役割を担っているのです。