アフリカの神話
ここはアフリカの神話にまつわる雑学を紹介するカテゴリーです。
どんな神さまが登場するの?神話はどんな教えを伝えているの?他の地域とどう違うの?などの疑問を持っている人は、ぜひ参考にしてみてください!

アフリカの神話・伝説にまつわる雑学5選

アフリカって、ライオンやサバンナだけじゃなくて、神話の世界もめちゃくちゃ魅力的なんです。古くから語り継がれてきた伝説や神様たちは、それぞれの土地の自然や暮らし、考え方がギュッと詰まった文化の宝箱みたいな存在。ここでは、そんなアフリカの神話・伝説にまつわる面白雑学を5つ紹介します!

 

 

1.古代エジプトの神様たちは、動物と人間のミックス!

古代エジプトの「門の書」に描かれた、冥界を航行する太陽神ラーの船

出典:Public domain via Wikimedia Commonsより

 

アフリカの神話といえばやっぱり古代エジプト。ここでは、太陽の神ラーや死者の神アヌビスなど、人間の体に動物の頭を持つ神様がたくさん登場します。
「人間だけじゃ神にはなれない」っていう感覚があるのか、神様たちは動物のパワーと合体してるんです。しかも、その組み合わせにはちゃんと意味があるのも面白いところ。

 

2.アフリカには「空と地上がくっついてた」時代があった?

西アフリカのドゴン族には、「昔、空と地上はとても近くて、人間が空に道具をぶつけたから遠ざかってしまった」っていう神話があります。
つまり、空はもともと人間のすぐ上にあったのに、人間が調子に乗ったせいで神様が怒っちゃった…って話。なんだか「ちょっと反省しなさいよ」って言われてる気がしますね。

 

3.雷の神様は、村で本当に“信号”として使われる!?

 

ベナンやトーゴのヨルバ系文化では、雷を司るシャンゴ(Shango)という神様が信仰されています。
雷が鳴ったときには「これはシャンゴが怒ってる」とされて、村人たちは「今は外に出るべきじゃない」「これは何かの警告かも」って行動を変えることもあるそう。
神話がそのまま“暮らしの判断材料”になってるって、すごくリアルな信仰ですよね。

 

 

4.「太陽」と「月」はケンカして離れた夫婦だった?

東アフリカのマサイ族では、太陽と月は昔は夫婦だったけど、ある日ケンカしてしまい、太陽が怒って昼にだけ出るようになり、月は夜にだけ顔を出すようになったというお話があります。
今でも2人はお互いをチラッと見ることがある(=日食や月食)という説も。そんなロマンチックな視点、ステキじゃないですか?

 

5.アニミズムの考え方が今も生きてる

19世紀のコンゴ、ロアンゴ沿岸地域のコンゴ族によるアニミズム的な護符像「ンキシ」。木、土、鏡、紐、顔料、カオリンで構成され、霊的な保護を目的として使用された。

出典:Public domain via Wikimedia Commonsより

 

アフリカの多くの地域では、山・川・木・動物など、自然のあらゆるものに「霊」が宿っているというアニミズム(精霊信仰)が今も根強く残っています。
「この木には祖先の霊がいるから切っちゃダメ」「この川を渡るときは一礼を」など、現代でも村のルールにしっかり組み込まれていることも多いんです。
神話や伝説は、単なる“昔話”じゃなくて、今を生きる知恵でもあるんですね。

 

アフリカの神話や伝説には、土地と人とのつながり、自然へのまなざし、そしてちょっぴり人間っぽい神様たちが登場してきます。
そういう物語が、今も人々の心と生活に根を張って生きてるのが、アフリカの魅力なんですよね。