
「アフリカって地震のニュース、あんまり聞かないよね?」と思ったことありませんか?たしかに、日本やトルコ、チリみたいに「地震大国!」って感じではないですよね。実際、アフリカは地震が少ない大陸のひとつなんです。でもそれは「偶然」じゃなくて、大地の動き=プレートや地形の違いがしっかり関係してるんです。ここでは、なぜアフリカでは地震が少ないのか、その理由を地学的にわかりやすく解説します!
まず大前提として、地震が起こる理由は地球の表面を覆う「プレート(板)」が動いてぶつかるからなんです。このプレートが、
こういった動きがあることで地震が生まれるんですね。なので、どのプレートの境界にあるかによって、その地域の地震の多さが決まるというわけ。
アフリカはアフリカプレートという超巨大なプレートのほぼ真ん中に位置していて、周囲のプレートとの境界からはだいぶ距離があるんです。つまり、地震が頻発するようなプレートの激突地帯からは外れているのがポイント。
つまり、アフリカの大部分は「大地の真ん中でどっしり構えている」ような状態。これが地震が少ない最大の理由なんです。
とはいえ、アフリカ全体が完全に「無震地帯」ってわけじゃないんです。特に東アフリカでは、地震が起きやすい地域があります。そこが「東アフリカ大地溝帯(リフト・バレー)」と呼ばれる地帯です。
ここでは、
たとえばケニア、タンザニア、エチオピアなどでは、マグニチュード5前後の地震が時折観測されています。でもこれは、地殻が裂けていく「発散型」の地震なので、日本のようなプレート衝突型の大地震とは性質が違うんです。
地震が少ないって聞くと「それっていいことじゃん!」と思いがち。でも、実はそれにもちょっとした落とし穴があるんです。
たとえば、2023年に起きたモロッコの地震では、大きな被害が出ました。震源は浅く、地震自体の規模はそこまで大きくなかったのに、耐震性のない家屋が多く倒壊してしまったんです。つまり、「地震が少ない=地震に強いわけではない」ということ。
アフリカに地震が少ないのは、
という地学的な条件が揃っているからなんです。もちろん例外もあるけど、全体として見れば地震リスクがかなり低い地域だと言えます。
アフリカの地震の少なさには、地球規模のプレートの動きが深く関係していたんです。でもそれに安心しきるのではなく、「もしも」に備える意識も、これからの時代には必要になってきます。地面は静かでも、備えはしっかり――それが一番ですね。