
「アフリカで鉄鉱石って採れるの?」と思った方、実はアフリカは世界有数の鉄鉱石の産地でもあるんです。特に西アフリカから中部アフリカにかけては、良質な鉱床が多く、近年は中国やヨーロッパの企業が注目する資源供給地にもなっています。ここでは、アフリカの中で特に鉄鉱石の産出が盛んな国とその特徴を紹介します。
鉄鉱石っていうのは、簡単にいえば「鉄を取り出すための石」のことです。中には「ヘマタイト」とか「マグネタイト」っていう鉱物がたくさん入っていて、それを「高炉(こうろ)」っていう大きなかまどみたいな装置で溶かして鉄にするんです。
で、アフリカにはそういう鉄鉱石がたくさん眠ってるんです!
とくにギニア、リベリア、南アフリカなんかでは、質のいい鉱石が採れるってことで、世界中の会社が注目してるんですよ。まだ掘られていない場所もいっぱいあって、「これから」が楽しみな資源の一つなんですね。
現在、アフリカで鉄鉱石の産出が特に盛んなのは、以下の国々です。
アフリカ最大の鉄鉱石生産国で、Sishen(シッシェン)鉱山が有名。輸出先は主に中国や日本で、鉄鋼産業の柱となる資源を提供しています。
北西アフリカの大産出国。SNIM社(国営鉱山会社)による鉱山開発が進み、鉄道で港まで輸送するインフラも整備されています。地理的にヨーロッパに近く、輸出に有利な立地。
かつては世界有数の鉄鉱石輸出国。戦争と政治的混乱で一時停滞しましたが、最近は外資による鉱山再開発が進んでおり、将来的な回復が期待されています。
シマンドゥ鉱床と呼ばれる超巨大鉱脈が注目されています。現在は開発途中ですが、埋蔵量と品質の高さから将来的に世界市場を左右する存在になりうる国とされています。
北アフリカでの生産国。鉄鉱石埋蔵量は豊富ですが、採掘体制や輸送インフラが発展途上で、これからの伸びしろが大きい地域と見られています。
ナイジェリアやカメルーン、ガボンなども鉄鉱石を含む鉱山資源の開発を進行中。特にガボンやカメルーンでは、中国資本との共同開発によるプロジェクトが複数動いていて、今後生産量が伸びる可能性もあります。
アフリカの鉄鉱石は、多くが輸出用で、中国・インド・ヨーロッパの製鉄業を支える重要な資源となっています。ただし、インフラ不足や政治的リスク、環境問題といった課題も多く、持続的な開発には課題も残っています。
アフリカの鉄鉱石は、大陸の地下に眠る“もうひとつの黄金”。資源の宝庫であるこの地域が、今後どう活かされていくのか――それはアフリカの未来だけじゃなく、世界経済の動きにも深く関わっているんです。