
「アフリカ=黒人の大陸」ってイメージ、すごく根強いと思います。
でも実は、白人の人口が比較的多い国もいくつか存在するんです。これはただの移民の話じゃなくて、植民地支配や入植、戦争、そしてその後の社会変化まで絡んだ、深い歴史的背景があるんですよ。
ここでは、アフリカの中で特に白人比率が高い国と、その理由や歴史をわかりやすく解説していきます。
アフリカで最も白人が多く住む国といえばここ。現在でも人口の約7〜8%が白人とされ、実数でいえば400万人近くにのぼります。
白人系住民は主に2つのルーツに分かれます:
19世紀末には金鉱・ダイヤ鉱山の利権を巡ってイギリスとボーア人が戦争を起こした「ボーア戦争」も有名ですよね。その後、白人支配体制が築かれ、1948年から1994年まではアパルトヘイト(人種隔離政策)が続きました。
ナミビアにも比較的多くの白人住民がいて、全体の約6%前後を占めるとされます。 ここはかつてドイツの植民地「ドイツ領南西アフリカ」だった地域で、今もドイツ系ナミビア人が住んでいます。
ナミビアは1990年に独立しましたが、今でも農業や観光業などで白人系住民が経済的に大きな存在感を持っています。
かつて「ローデシア」と呼ばれていた時代、白人系住民が支配的地位を持っていました。1965年には白人政権が一方的に独立宣言(UDI)を出し、世界中から非難された歴史もあります。 1980年の独立以降、土地改革や政治的対立で多くの白人が国外に出ましたが、それでも今も数万人規模の白人住民が残っているとされます。
その背景には、主に次のような歴史があります:
その結果、白人が支配・経営・行政の中心にいた時代が長く続いたわけです。
多くの国で独立後は白人の特権は廃止され、政治的には黒人主導の体制に移行しました。ただし:
つまり、白人が多い国では「支配する側 vs 支配される側」という単純な構図ではなく、歴史を踏まえた共存・再構築のプロセスが今も続いているんですね。
アフリカに白人が多い国があるのは、単なる“移住”ではなく、植民地主義という重たい歴史の結果。その上で今、どう共に暮らしていくかが各国で模索されているんです。