
アフリカと日本――距離こそ遠いけれど、実は輸入というカタチで私たちの暮らしにしっかり結びついているんです。
アフリカと聞くと、コーヒーやカカオなどが思い浮かぶかもしれませんが、じつは他にも「えっ、これもアフリカから来てたの!?」というような意外な品目が、日本に静かに届いています。
ここではそんな“アフリカからの意外な輸入品”を5つご紹介。美、食、ファッション、そして日常の中に潜むアフリカの存在に目を向けてみましょう!
モロッコの南西部にしか育たないアルガンの木から採れるオイル――それがアルガンオイルです。
このオイル、古くから現地では肌の保湿、髪のケア、食用油として重宝されてきましたが、最近では日本でも高級化粧品やヘアケア製品に使われるようになって注目度アップ中!
「オーガニック」「天然由来」といったキーワードとも相性が良く、美容系の商品にこだわる方のあいだでじわじわ人気を広げています。
ちなみに収穫や加工は地元の女性たちが中心になって行っていて、フェアトレード支援の一環としても評価されているんですよ。
「アフリカから魚?」とちょっと意外に思うかもしれませんが、これがまた大事な輸入品。 特にケニアやモーリタニアの沿岸で獲れるマグロ、タコ、その他の魚介類が、日本に届けられているんです。
冷凍や加工の技術が進んだことで、遠く離れた海からでも鮮度を保ったまま日本の食卓に届くようになりました。
特にタコに関しては、日本で食べられているものの3割がモーリタニアから輸入されているもので、たこ焼きやタコ飯、お寿司など、日本の重要な食文化を支えてくれているんですよ!
ケニアの標高の高い高原地帯では、花の栽培がとても盛んです。 その中でも特に輸出されているのがバラ。
ケニアのバラは花持ちが良く、色も鮮やかで、日本の市場でもフラワーアレンジメントやギフト、ホテル装飾などに重宝されています。
現地では温暖な気候と豊かな土壌のおかげで、年間を通して花が安定して育ちます。しかも、収穫後すぐに空輸で運ばれるので、フレッシュな状態で日本に届くんですね。
ちょっとゴージャスなお話ですが、南アフリカから輸入されるワニ革が、日本の高級バッグや財布に使われているってご存じでしたか?
特にナイルワニの革は、しなやかさと美しい模様が特徴で、欧米や日本のハイブランドがこぞって採用。現地ではワニを養殖で管理していて、サステナブルな生産体制も整いつつあります。
つまり、銀座や表参道のショーウィンドウに並ぶあの逸品が、実はアフリカの湿地帯から始まっている――そんなドラマがあるんです。
これは「意外」というより「やっぱり」かもしれませんが、エチオピアやケニアのコーヒー豆は、日本でもかなり人気があります。
特に、スペシャルティコーヒーと呼ばれる上質な豆は、香りの高さ・酸味のバランス・豆の個性が際立っていて、カフェや焙煎専門店では定番中の定番。
エチオピアの“ゲイシャ”や“イルガチェフェ”、ケニアの“AAグレード”など、産地ごとに味が全然違うのもファンを引きつける理由です。
アフリカと日本の距離は遠くても、日常の中にはしっかりとアフリカの恵みが入り込んでいます。アルガンオイルで髪を整え、ケニアのバラを飾り、エチオピアのコーヒーでひと息つく――私たちの暮らしには、気づかぬうちにアフリカが寄り添ってくれているんですね。
情報ソース:外務省